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オフィスコムのデスクライトは明るい?単位が3つに割れています

そもそも、どんな商品か

法人向け家具通販「オフィスコム」で売られているデスクライト(机の上を照らす照明)について、明るさの表記を調べた記事です。

どれが明るいかを順位づけする記事ではありません。そもそも比べられるのかを確かめたものです。

まず結論だけ

  • 国が決めているのはルクス(lx)。厚労省は300lx以上、JISは書斎の勉強で750lxです
  • ところがルクスで書いているのは36点中11点。しかも全部が同じ1社でした
  • 残りはルーメン(lm)や「◯W相当」12点(33.3%)は明るさの数値がありません
  • 売れ筋の1位・2位・3位が、それぞれ違う単位で明るさを表していました

国が決めている明るさを見る →

オフィスコム公式サイトで在庫と価格を見る ※ 写真と価格は公式サイトで見られます

デスクライトを2つ並べて、どちらが明るいかを決めようとしました。

できませんでした。 片方は「直下照度1,700lx」、もう片方は「150W相当」と書いてあって、そもそも単位が違うからです。

価格・仕様・掲載点数は2026年8月19日に確認しています。

結論:国の基準はルクス。ところが単位が3つに割れています

先に答えを書きます。オフィスコムのデスクライト36点で、明るさがどう書かれているかを数えました。

明るさの表し方 点数 書いているメーカー
ルクス(lx) 11点 アイリスオーヤマ
のみ
ルーメン(lm) 18点 山田照明13
アイリス5
「◯W相当」 8点 山田照明
のみ
数値なし 12点 コイズミ
ほか

国が机の上の明るさを決めているのは、ルクス(lx)です。 ところがルクスで書いているのは11点、しかも全部が同じ1社でした。

そして12点(33.3%)には、明るさを表す数値が何もありません。 色温度(5,500Kなど)や消費電力は書いてありますが、どれくらい明るいかは分かりません。

つまり、この36点を明るさで並べることはできません。

国が決めている机の上の明るさは2つあります

比べる相手のほうを先に確かめます。机の上の明るさについて、国の数値は2か所にありました。

1つめは厚生労働省のガイドラインです。

ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上を目安とし、作業しやすい照度とすること。

出典:厚生労働省 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインと解説(確認日 2026-08-19)

2つめはJIS Z 9110(照明基準総則)です。 こちらはもっと細かく、場所と作業ごとに数値が決まっています。

場所・作業 推奨照度 Ra
事務室 750lx 80
設計、製図 750lx 80
キーボード操作、計算 500lx 80
書斎の勉強・読書 750lx 80
書斎のVDT作業 500lx 80
書斎の全般 100lx 80

出典:JIS Z 9110:2010 照明基準総則 表9(事務所)・表17(住宅)(確認日 2026-08-19)

同じ「机の上」なのに、300lxと500〜750lxで開きがあります。

厚労省の300lxは最低限これは確保せよという目安、JISの750lxは推奨する照度という位置づけの違いです。Ēm(lx)は「維持照度」で、規格はこれをある面の平均照度を、使用期間中に下回らないように維持すべき値と定義しています。

JISの表には照度のほかに、Ra(演色性/えんしょくせい)UGR(まぶしさの指標)も並んでいます。事務室はRa80以上・UGR19以下です。演色性とは、その照明で照らしたときに色が自然に見えるかどうかを表す数字で、太陽光に近いほど100に近づきます。くわしくは、この記事の後ろのほうで説明します。

なお、同じ厚生労働省が睡眠のために求めている光は日中に1,000ルクス以上で、こちらは机の話ではありません。その違いは寝室の照明を調べた記事にまとめました。

デスクライト36点の表記を調べました

調べ方を書きます。

デスクライト・アームライトのカテゴリに掲載されている36点(2026年8月19日に数えました)の商品ページを1点ずつ開き、照度(lx)・光束(lm)・「◯W相当」・演色性(Ra)の記載を拾いました。

結果は冒頭の表のとおりで、メーカーごとにきれいに分かれていました。

  • アイリスオーヤマ11点は、全点が「直下照度◯lx」とRa85を公表しています
  • 山田照明ルーメンと「◯W相当」で、lxはありません
  • コイズミファニテック6点は、明るさの数値がありませんでした

この3つは、換算できません。

  • ルーメン(lm)は、光源が出す光の総量です。どこへどれだけ届くかは分かりません
  • ルクス(lx)は、面が受ける明るさです。同じ光源でも、離せば暗くなります
  • 「◯W相当」は、白熱電球に置き換えた目安で、机の上の明るさとは別の話です

国の基準はlxで書かれているので、lmやW相当のままでは判定できません。

価格は3,960円から59,890円まで、中央値(=小さい順に並べたとき、ちょうどまん中に来る値)は14,190円でした。

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売れ筋の1位・2位・3位が、それぞれ違う単位でした

この分かりにくさが、いちばんよく出ているのが売れ筋ランキングです。

順位 商品 税込 明るさの表記
1位 T型デスクライト
(アイリス)
11,590円 直下照度
1,700lx

Ra85/800lm
2位 Zライト Z-10R
(山田照明)
13,900円 150W相当
1,055lm
3位 アームライト
(コイズミ)
19,800円 記載なし
4位 LEDデスクライト
(アイリス)
8,420円 直下照度
3,000lx

Ra85

出典:デスクライト・アームライト 人気おすすめランキング(集計期間 2026年7月19日〜8月18日)/各商品ページ(確認日 2026-08-19)。順位は毎月入れ替わります。

1位と2位は、ルーメンだけがかろうじて並びます。 800lmと1,055lmで、2位のほうが光の総量は多いことになります。

ところが1位は「直下照度1,700lx」と書き、2位は「150W相当」と書きます。 買う人から見ると、同じものを比べているように見えません。

3位にいたっては、明るさの数値がありません。 色温度(5,500K・4,500K・3,000K)と調光段数は書いてありますが、どれくらい明るいかは書かれていませんでした。

直下照度は、机全体の明るさではありません

ここは注意が要ります。

ルクスを公表している11点は、値が1,200〜3,000lx(中央値2,200lx)でした。 JISが求める750lxを、大きく上回っています。

それでも「これ1台で足りる」とは言えません。 理由は直下照度という言葉にあります。

直下照度は、光源の真下で測った値です。 机の上の明るさは、中心から離れるほど下がります。一方JISの推奨照度は、規格が「基準面の平均照度」と定めています。 つまり面の平均真下の値という、別のものを見ていることになります。

JISには照度均斉度(Uo)という指標も並んでいました。 規格の定義はある面における平均照度に対する最小照度の比で、事務所の「設計、製図」や住宅の「書斎の勉強」ではUo 0.7以上とされています。面のいちばん暗いところが、平均の7割を下回ってはいけないという要求です。

つまりデスクライト1台では、この均斉度のほうが厳しくなります。 部屋全体の照明があったうえで、手元を足すのがデスクライトの役割ということになります。

確認できなかったこと:直下照度をどの距離で測っているかは、商品ページに書かれていませんでした。同じ製品でも、机からの高さを変えれば値は変わります。

演色性(えんしょくせい)とは、色が本当の色に見えるかです

演色性(えんしょくせい)は、聞き慣れない言葉だと思います。JISに説明がありました。

白色に近いランプの色の属性は,次の二つの特性によって特徴付けられ,これらは,別々に考えなければならない。a) ランプ自体の光色 b) ランプによって照明された物の色の見え方(演色)

つまり「光そのものの色」と「その光で照らされた物の色の見え方」は、別のものだということです。後者が演色で、それを数値にしたものがRaです。

光源の演色性を客観的に示すために,JIS Z 8726による平均演色評価数(Ra)を用いる。平均演色評価数の最大値を100とし,この値は,演色の質の低下に伴って減少するものとする。

Raは100が最大で、色の見え方が悪くなるほど下がります。

言いかえると、Raが低い照明の下では、物が本当の色に見えません。 白い紙が黄ばんで見えたり、赤いペンで引いた線が茶色っぽく見えたり、服の色が店で見たときと変わって見えたりします。明るさは足りているのに色だけおかしい、という状態です。

JISが求めているのは事務室も書斎もRa80以上です。

Raを公表していたのは11点で、すべてRa85でした。公表しているものは、いずれもJISの80を満たしています。

裏を返すと、残りの25点はRaが分かりません。 書類の色や、印刷物の色味を確かめる作業が多い方は、ここを見る価値があります。

よく似た言葉に色温度(5,000Kなど)がありますが、これは上の引用のa)にあたる「ランプ自体の光色」で、演色性とは別の話です。JISは相関色温度で3,300K未満を暖色、3,300〜5,300Kを中間色、5,300Kを超えるものを涼色と3つに分けています。色温度が書いてあっても、演色性が分かるわけではありません。
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買う前に確認しておきたいこと

1つめは、部屋の照明があるかどうかです。 デスクライトは手元を足すものです。部屋が暗いまま手元だけ明るくすると、明暗の差が大きくなって目が疲れます。

2つめは、明るさの単位です。 比べたいなら、同じ単位で書いている商品どうしにしてください。lxとlmとW相当は換算できません。

3つめは、Raです。 公表されていれば80以上か確かめます。書かれていない商品も多くあります。

4つめは、調光と調色ができるかです。 JISは事務室と書斎で違う照度を求めています。1台で昼と夜を兼ねるなら、光の量を変えられるほうが合わせやすくなります。

5つめは、取り付け方です。 クランプ式なら机の天板を挟むので、天板の厚さが関係します。同じ問題はモニターアームでも起きます。そちらはオフィスコムのモニターアームを調べた記事にまとめました。

6つめは、光源の位置です。 画面に光が映り込むと、かえって見づらくなります。画面と光の関係はモニターの高さと距離を調べた記事が参考になります。

向いている人/慎重になったほうがよい人

向いているのは、まず数値で選びたい人です。 ルクスとRaを公表している商品が11点あります。比べる材料がそろっているのは、この11点だけです。

次に、部屋の照明が暗い家で作業する人です。 手元を足す効果がいちばん出ます。

そして、細かい書類を扱う人です。 JISは設計・製図に750lxとRa80を求めています。

慎重になったほうがよいのは、まず数値で比べようとしている人です。 36点のうち12点は、明るさの数値がありません。同じ土俵に乗っていない商品が3分の1あります。

次に、デスクライト1台で部屋の照明を代わりにしようとしている人です。 直下照度が高くても、面全体のムラ(均斉度)は解決しません。

最後に、色の見え方が大事な作業をする人です。 Raが書かれていない商品が25点あります。

まとめ

  • 机の上の明るさについて、国の数値は厚労省の300lx以上JIS Z 9110の500〜750lxの2つでした
  • JISは書斎の勉強・読書に750lx、VDT作業に500lxを求めています(いずれもRa80以上)
  • ところがオフィスコムのデスクライト36点で、ルクスで書いているのは11点だけ。全部が同じ1社でした
  • 残りはルーメンや「◯W相当」で、12点(33.3%)は明るさの数値そのものがありません
  • 売れ筋1位・2位・3位が、それぞれ違う単位で明るさを表していました
  • ルクスを公表している11点は1,200〜3,000lxですが、直下照度は真下1点の値で、面全体の明るさではありません
  • Ra(演色性)を公表している11点は、すべてRa85でJISの基準を満たしています。 演色性は、その光の下で物が本当の色に見えるかを表す数値です

寝るための光の話は寝室の照明を調べた記事からどうぞ。

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Kagg.jpでデスクを見る ※ 販売サイトに移動します

この記事の出典

この記事は、オフィスコムの「デスクライト・アームライト」カテゴリの掲載品36点の商品ページを1点ずつ開き、照度・光束・「◯W相当」・演色性の記載を拾って集計したうえで、国の基準と突き合わせたものです。集計は2026年8月19日に当サイトが行いました。掲載点数・価格・順位は変動しますので、購入前に必ず公式サイトでご確認ください。

集計について。明るさの表記は、商品名と仕様欄の両方から拾っています。ルーメンとルクスの両方を書いている商品があるため、表の合計は36点になりません。「数値なし」は、lx・lm・W相当のいずれも見つからなかった商品です。順位・一覧はブラウザで表示させた文字列から取得しており、要約は使っていません。

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